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ソフトバンクG、AI投資で史上最高3.1兆円純利益達成

ソフトバンクグループが2025年4-12月期で純利益3兆1726億円を記録、過去最高を達成。OpenAIへの累計346億ドル投資により約11%の大株主となり、評価額上昇で2兆7965億円の投資利益を計上。AI投資戦略の成功で株価にも注目が集まる。

日本企業史上屈指の純利益を記録

2026年2月12日、ソフトバンクグループ(SBG)が発表した2025年4-12月期の連結決算は、投資家と市場に大きな衝撃を与えた。純利益が前年同期比5倍の3兆1726億円となり、同期間として過去最高を記録したのである。この数字は、日本の一般会計予算の3%に相当する巨額であり、一企業の四半期決算としては異例の水準だ。

今回の好業績の最大の要因は、OpenAIへの出資に伴う投資利益2兆7965億円を計上したことにある。SBGは累計346億ドルを投資し、出資比率が約11%の大株主となった状況で、保有資産を時価ではかる公正価値は544億ドルとしている

OpenAI投資の詳細と戦略的意義

OpenAIへの投資戦略は、孫正義CEOが描くAI(人工知能)革命の中核を成している。孫正義氏は「OpenAIに全力を注ぐ」と語り、今後10年以内に「人工超知能」(Artificial Super Intelligence)の最大のプラットフォーム提供者になることを目指すと宣言した

SBGのOpenAI投資の経緯を見ると、2024年4月にChatGPTの開発元であるOpenAIへの最大400億ドル(約6兆円)規模の資金調達ラウンドを主導すると発表し、このときOpenAIの評価額は3000億ドルだった。その後、2024年10月には他の投資家らとともに、OpenAI従業員が保有する株式66億ドル相当を買収するコンソーシアムの一員となり、このときの評価額は5000億ドルに達していた

「OpenAIの評価額上昇が利益を押し上げた」

ビジョン・ファンド事業の好調

人工知能(AI)関連企業に投資するビジョン・ファンド事業の投資利益は3兆9111億円と前年同期(2576億円の黒字)から大幅に拡大した。OpenAI以外でも、韓国のネット通販最大手クーパンや中国配車アプリ最大手の滴滴出行(ディディ)の株価も上昇したことが寄与している。

ビジネス界から見た意義

今回のSBGの決算は、AI投資戦略の有効性を証明する結果となった。企業経営者にとって、この成果は以下の示唆を与える:

  • 先見性のある技術投資:AI分野への早期投資が巨大なリターンを生み出すことを実証
  • 集中投資戦略:分散よりも確信を持った分野への大胆な投資が成功につながる可能性
  • 長期視点の重要性:短期的な損失を受け入れながらも、技術トレンドを見極めた投資の価値

一般消費者・社会への影響

SBGの成功は、一般の人々にも間接的な影響を与える可能性が高い。「クリスタル・インテリジェンス」については、企業ごとにカスタマイズした最先端のAIを日本国内で展開するため、ソフトバンクグループとOpenAIの合弁会社設立に向けて動き出していることが報告されている。

これにより、日本の企業や個人が世界最先端のAI技術により身近にアクセスできるようになる可能性がある。また、SBGの成功は日本の投資環境や株式市場全体にもポジティブな影響を与えることが期待される。

専門家の見解と市場評価

しかし、専門家の間では慎重な見方も存在する。市場では「AIバブル」への懸念が高まりつつあり、SBGが過去に負債頼みで行った投資失敗を繰り返し、極めて高い評価額の企業に過剰投資しているのではないかという見方もある

個人投資家はSBGを、AIおよびOpenAI関連のハイリスク・高ボラティリティ銘柄とみなしている一方、機関投資家は「勢いを認めつつも、OpenAIの潜在的成長をそのまま過大評価することには慎重だ」との分析もある。

財務リスクへの懸念

ソフトバンクGは拡大する資金調達負担に直面しており、負債総額は1000億ドル以上に達する可能性もあるとの指摘もある。OpenAIは現在、年間200億ドルの収益を上げているが、損失は270億ドルに達する状況であり、投資先の収益性についても注視が必要だ。

国際的なAI投資競争の現状

グローバルな視点では、米ビッグテック企業がAIに投資を表明した金額は総額5200億ドル、日本円で80兆円にも届こうとしている規模に達している。これまでに発表されたAIデータセンターの整備計画の容量を合計すると約20GW。これは現在日本全体で稼働している原子力発電所より多い、原発20基分の電力が必要になる規模という。

この競争において、この種の巨額資金は大手プレイヤーのリードを固め、次世代GPTモデル構築に必要な膨大な計算能力、データ、インフラへの投資を可能にしている状況だ。

今後の展望と注目ポイント

SBGの今後について、以下の点が注目される:

  1. OpenAIのIPO計画OpenAIが2026年後半から2027年にかけて株式上場を計画しており、その際の企業評価額は最大1兆ドルに達する可能性がある
  2. 事業拡張:AI技術を活用した新サービスの展開と収益化
  3. 競合との差別化:GoogleやMicrosoftなど他の巨大IT企業との競争における優位性の維持

同社株は昨年10月29日に高値を付けた後、AI投資の収益化懸念などを背景に下落局面が続いていたが、足元では見直し買いが入りつつある状況である。

まとめ

ソフトバンクGの史上最高益達成は、以下の3つのポイントに集約される:

  • 戦略的AI投資の成功:OpenAIへの早期かつ大規模投資が巨大なリターンを生み出した
  • 市場の期待と懸念の並存:高い成長性への期待がある一方で、AIバブルやリスク管理への懸念も存在
  • 日本発のグローバルAI戦略:日本企業が世界のAI革命をリードする可能性を示した

参考情報


著者プロフィール

伊東雄歩(いとうゆうほ) / ゆぽゆぽ

株式会社ウォーカー代表取締役 / MENSA会員 / NLPマスタープラクティショナー

IQ130超のADHD経営者。「社会不適合」ゆえに会社員を2年で挫折し、フリーランスを経由せずいきなり起業。訴訟4回、2000万円の損失、役員の裏切り、オフショア開発の地獄を乗り越え10年生き残る。心理学・教育学に1000万円投資し、独自の「成長力学」を確立。現在は生成AI教育に注力し、「3年を2日に変える」AIプログラミング2Daysキャンプを全国展開中。AIフレンズコミュニティを運営。

夢は「世界征服」——世界の常識を変え、新しい価値観を提示すること。

タグ

#ソフトバンクG#OpenAI#AI投資#決算#純利益#孫正義#人工知能#ビジョンファンド#株式投資#テック株

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